==================================================================== Mesview.iniの説明 Koji27 ( Koji Adachi ) http://www.koji27.com/ mailto:koji@koji27.com ==================================================================== 【要素】 Mesvie for Becky! ver2 (以下 Mesview) のiniファイル仕様を解説した 資料になります。 Mesview.iniを操作することで、Mesviewの自在にカスタマイズすることが 可能です。また、Mesviewは"header.kwd"、"quote.kwd"を作成することで ヘッダの色分け、引用符のカスタマイズが可能です。これに付いてもこの ドキュメントで説明します。 iniファイルのことを知らないWindows初心者を対象としたドキュメントに はなっていませんのであしからず。 【Mesviewリンク】 "Becky! Internet Mail version 2" by RimArts, Inc. http://www.rimarts.co.jp/index-j.html "BkMailOpen.DLL" by FURUKAWA, Akihito http://homepage1.nifty.com/akihitof/ "TEditor コンポーネント" by 本田勝彦 http://member.nifty.ne.jp/~katsuhiko/ 【更新履歴】 2002/10/23 Charsetの説明で「日本語フォントは"12"」となっていた誤植を 修正しました。 ×「日本語フォントは"12"」 ○「日本語フォントは"128"」 2002/02/06 初版公開 ==================================================================== 【Mesview.ini テキスト画面設定】 iniファイルを操作してテキスト画面表示をカスタマイズするには、Mesview が"B2の設定を引き継がない"設定になっている必要があります。 --- [Option] B2Setting=1 --- iniでの設定項目はここです。B2Settingの値が"1"になっている場合は Mesviewの画面表示はB2の設定を参照するようになります。B2の設定を参照 しないようにするにはB2Settingの値を"0"にしてください。 Mesviewのテキスト領域には本田氏のTEditor 安定版を使用しています。 Delphiな方なら設定項目に見覚えがあるかと思われます。このドキュメント でわかりにくい部分もTEditorのヘルプを見ると参考になります。 #TEditorにあるほとんどのプロパティを設定可能になっています。 -------------------------------------------------------------------- ・[Editor]セクションの説明 アイテムの値はすべてデフォルトの値です。Mesviewのテキスト領域は読み 取り専用になっていますので、実装はされていても意味がないオプション項 目は説明しません。 [Editor] WordWrap=0 | 折り返しの設定です。 | 0 = 折り返さない | 1 = 指定桁で折り返す | 2 = 右端で折り返す Color=$80000005 | テキスト領域の基本背景色です。 | デフォルトはWindowsのウインドウ背景色 | カラーの設定方法は別途説明します。 UndoListMax=64 | Undoできる回数を指定します。 | 64より小さい値は指定しないでください。 [Editor\Caret] AutoCursor=1 | マウスカーソルが切り替わるか切り替わらないか | 0 = 切り替わらない | 1 = 切り替わる | ※デフォルトから変更する理由はないと思われます。 FreeCaret=0 | フリーカーソルを使う/使わない | 0 = 使わない | 1 = 使う InTab=0 | タブ文字の所にキャレットを移動できるかできないか | 0 = できない | 1 = できる KeepCaret=1 | ↓キー押しでキャレットの位置を記憶するかしないか | 0 = 記憶しない | 1 = 記憶する | ※FreeCaret=1だと意味ありません LockScroll=0 | スクロールバーでのスクロール時に... | 0 = キャレットは移動しない | 1 = キャレットも移動する NextLine=1 | ←→キーで自動的に次の行に移動するかしないか | 0 = 移動しない | 1 = 移動する RowSelect=1 | 左マージン内での行選択を使うか使わないか | 0 = 使わない | 1 = 使う Style=0 | キャレットの形状を決めます。 | 0 = 縦線 | 1 = 下線 TabSpaceCount=8 | タブ文字が展開される数を指定します。 | 2, 4, 6, 8のいずれかが設定可能です。 [Editor\Colors] ※フォントスタイルの数値は設定したいオプションの合計になります。 太字 = 2 斜体 = 4 下線 = 8 取消線 = 16 例: 太字+斜体+下線 = 2 + 4 + 8 = 14 ※半角文字 ['A'..'Z', 'a'..'z', '0'..'9', '_']の... AnkBkColor=$80000005 | 背景色 AnkColor=$80000008 | テキスト色 AnkStyle=0 | フォントスタイル ※引用行の... CommentBkColor=$80000005 | 背景色 CommentColor=$808000 | テキスト色 CommentStyle=0 | フォントスタイル ※全角文字、半角カタカナ文字の... DBCSBkColor=$80000005 | 背景色 DBCSColor=$80000008 | テキスト色 DBCSStyle=0 | フォントスタイル ※数値[0..9]の... IntBkColor=$80000005 | 背景色 IntColor=$80000008 | テキスト色 IntStyle=0 | フォントスタイル ※メールアドレスの... MailBkColor=$80000005 | 背景色 MailColor=$C00000 | テキスト色 MailStyle=8 | フォントスタイル ※予約語(ヘッダ)の... ReserveBkColor=$80000005 | 背景色 ReserveColor=$000080 | テキスト色 ReserveStyle0 | フォントスタイル ※選択文字の... SelectBkColor=$80000013 | 背景色 SelectColor=$80000014 | テキスト色 SelectStyle=0 | フォントスタイル ※シンボル(半角記号)の... SymbolBkColor=$80000005 | 背景色 SymbolColor=$80000008 | テキスト色 SymbolStyle=0 | フォントスタイル URLの... UrlBkColor=$80000005 | 背景色 UrlColor=$C00000 | テキスト色 UrlStyle=8 | フォントスタイル [Editor\Font] ※テキスト領域のフォントを設定します。 Charset=128 | 日本語フォントは"128" | 英語フォントは"0" | これだけ覚えておけば間に合うかと思われます。 Name=MS ゴシック | 使用するフォント名を指定します。 Size=12 | フォントのサイズを指定します。 [Editor\Margin] ※テキスト領域のマージンを設定します。 Character=0 | 文字間隔を指定します。 Left=6 | テキスト領域の左側マージンです。 Line=1 | 行間隔を指定します。 Top=4 | テキスト領域の上側マージンです。 [Editor\Marks] ※各種マークのカスタマイズ EofMarkColor=$FF8000 | ファイル終了マーク'<'の色を指定します。 EofMarkVisible=1 | ファイル終了マークの表示/非表示 | 0 = 非表示 | 1 = 表示 RetMarkColer=$FF8000 | 改行マークの色を指定します。 RetMarkVisible=1 | 改行マークの表示/非表示 | 0 = 非表示 | 1 = 表示 UnderlineColor=$C00000 | アクティブ行の下線色を指定します。 UnderlineVisible=1 | アクティブ行の下線を表示/非表示 | 0 = 非表示 | 1 = 表示 [Editor\View] ※ハイパーリンク強調設定 Mail=1 | メールアドレスの強調を... | 0 = 行わない | 1 = 行う Url=1 | URLの強調を... | 0 = 行わない | 1 = 行う [Editor\WrapOption] ※折り返し(ワード ラップ)を設定します。 FollowPunctuation=1 - FollowStrて設定してある句読点をぶら下げるか下げないか - 0 = ぶら下げない - 1 = ぶら下げる FollowRetMark=1 - 改行マークをぶら下げるか下げないか - 0 = ぶら下げない - 1 = ぶら下げる FollowStr=、。,.・?!゛゜ヽヾゝゞ々ー)]}」』!),.:;?]}。」、・ー゙゚ - ぶら下げる句読点を指定します。 Leading=1 - 追い出し(行末禁則)処理を行うか行わないか - 0 = 行わない - 1 = 行う LeadStr=([{「『([{「 - 行末禁則文字を指定します。 PunctuationStr=、。,.,.。、 - 折り返し処理を行う際の、句読点として扱う文字を指定します。 WordBreak=1 - 英文ワードラップ処理を行うか行わないか - 0 = 行わない - 1 = 行う WrapByte=80 - WordWrap=1の場合の折り返し文字数をバイト単位で指定します。 -------------------------------------------------------------------- ・カラーの設定方法 カラーの指定は以下の通りにします。 --- Color=$FF0000 --- これで"B=255 G=0 R=0"のカラーを指定できます。つまり、最初に"$"を入力 して、その後にBGRを16進数で記述してあげればよいワケです。 また、以下の値を入力することでWindowsのカラーを引用可能です。 3D オブジェクト = $80000015 アクティブ ウインドウの境界 = $80000010 アクティブ タイトル バー背景 = $80000002 アクティブ タイトル バー テキスト = $80000009 アプリケーション作業域 = $80000012 ウインドウ背景 = $80000005 ウインドウ テキスト = $80000008 デスクトップ = $80000001 ヒント背景 = $80000024 ヒント テキスト = $80000023 メニュー = $80000004 選択項目背景 = $80000013 選択項目テキスト = $80000014 非アクティブ ウインドウの境界 = $80000011 非アクティブ タイトル バー背景 = $80000003 非アクティブ タイトル バーテキスト = $80000019 ==================================================================== 【"header.kwd"と"quote.kwd"】 Mesview.exeと同じフォルダに"header.kwd"と"quote.kwd"を置くことで、 ヘッダの強調文字列と引用符をカスタマイズ可能です。 ただし、注意する点が1つあります。 header.kwdとquote.kwdファイルが存在すると、Mesviewはデフォルトのヘ ッダ強調文字列設定、引用符設定を無視し、2つのファイルからのみ設定 を読み込みます。 デフォルトの設定に追加... という形で設定をしたい場合は、両ファイル にデフォルト設定も書き込んでおく必要があります。 -------------------------------------------------------------------- ・header.kwd 強調させたいメールヘッダを1行に1つずつ書いて、ファイル名をheader.kwd として保存し、Mesview.exeのあるフォルダに置いてください。 デフォルトで強調されるヘッダは以下になります。 --- From To Received Subject Cc Bcc Sender Date Content-Type Content-Transfer-Encoding Content-Length Message-Id Reply-To In-Reply-To References Return-Path X-Mailer X-ML-Name --- 強調文字列は大/小文字を区別します。例えばデフォルトではMessage-Idヘ ッダを強調しますが、Message-ID(IdとIDの違い)は強調されません。 ※この仕様は将来的に大/小文字を区別しないように変更される可能性があ ります。が、現状では大/小文字は区別します。 -------------------------------------------------------------------- ・quote.kwd 強調させたい記号を1行に1つずつ書いて、ファイル名をquote.kwdとして保 存し、Mesview.exeのあるフォルダに置いてください。 デフォルトの引用符は以下になります。 --- > | > 》 | --- ==================================================================== 2002.10.23 Copyright (c) Koji27 ( Koji Adachi )